【コラム】世界じどうしゃ人文学 Vol.09 アメリカ・ミシガン州2~デトロイト→ナイアガラをアメリカのクルマで走ってみた!~

2018.12.11

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「世界じどうしゃ人文学」Vol.09は、前回に引き続きアメリカ・ミシガン州。いつもは現地でのありのままの姿をご紹介していますが、今回は実際に“街角の車”に乗って走った様子をお伝えします。

アメリカで自動車を運転するにあたっては、日本にいるうちに国際免許証の発行申請を行いました。国際免許を申請すれば、現地のクルマを運転するのも夢ではありません。

ドライブしよう!デトロイトの道を走る!

お世話になったのは現地、デトロイト市アナーバーに住むK君と彼の愛車、サイオンtC 。「サイオン」は、2016年まで北米で展開されていたトヨタのコンパクトカーブランドで、「tC」北米向けカローラをベースにした2ドアクーペ。K君の車は、2013年モデルです。乗ってみると国内向けカローラアクシオよりも全幅が広く感じられ、2,000ccの排気量も、広い北米の道路ではちょうどよく感じられました。

この日はデトロイト市アナーバーからカナダのナイアガラの滝まで、片道約470km、ノンストップで走っても約5時間の道のりです。長い旅路の前に、まずガソリンを入れていきましょう。

01今回ドライブしたサイオンtC 。デトロイトはフロントのナンバープレートは装着義務がないため、フロントまわりがすっきりしている。早朝のガソリンスタンドにて
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給油機は料金前払い方式。日本のガソリンスタンドと変わらず使いやすい

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店内にはセルフドリンクコーナーやキオスクがあった

 国土の広いアメリカだからこそクルマは必需品。愛車文化は広く深く、カーライフもさまざまです。道中、カー用品店や中古車店、洗車屋さんなどを通り過ぎていきます。

05カー用品店。扱っているものはカーアクセサリーだけでなく、エンジンをバラすオーナーさんにも重宝されそうな道具もありそうだった

06 07自動車の洗車場。室内掃除機は無料。その他、高圧洗浄機やフルサービスの洗車など、日本のガソリンスタンドのメニューともあまり遜色ない印象08中古車店。古いスバルやヒュンダイといったラインナップが“北米映え”するカーラインナップ。1台ください!09
街を抜けクルマはフリーウェイに。巡航速度は110km/hほど。多少、道が荒れる個所もありましたが、近年は工事も進み走りやすい区間が増えたといいます。都市部を抜けると広い工場地帯や牧草地帯、湖などが広がり、なんとなく筆者の地元、北海道の道東自動車道を思い返してしまいました(笑)。

10あ!300ZXだ!

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途中でハイウェイを降りて、休憩タイム。バーガーキングで朝食をとりながらひとやすみ。現地に住む高齢者の方にも愛されているお店だな、という印象でした。ハイウェイの途中には日本でいうサービスエリアもあります。

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カナダとの国境へかかる橋。日本人の私にとってクルマで“国をまたぐ”のは新鮮です。入国審査の際は、もちろんパスポートを提示。友人のおかげで難なく通過できたものの、一人なら……と思うとドキドキしてしまいますね。

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ナイアガラの滝に到着! テレビなどで見ていたときは雄大な自然の中にあると思い込んでいたものの、実は意外と市街地のど真ん中にありました。目の前にすることで知らないことを体感的に知れるのも、旅のおもしろいところです!

街角で出会うアメリカ製のクルマたち

カナダまで行く道中で見かけたクルマたちを紹介しましょう。特に日本ではあまり見ないアメリカ車を中心に、フォーカスしてみることにしました。アメリカ車といえば大排気量のトラックやフルサイズセダンを思い描きますが、それだけではありません。

14フォード・フォーカスセダン。2007年に北米専用モデルとして発表された。2.3Lエンジンを搭載し大型のバンパーが目を引く
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フォード・テンポ。マーキュリー・トパーズの姉妹車。マツダ製2.0Lディーゼルか2.3L直4と3.0L V6が選べるミッドサイズセダン

16サターン・SLGMのサブブランドとして立ち上げられたサターン。その中でもSシリーズは、燃費性能の良さからアメリカ国内で大ヒットしたモデル。パネル類に樹脂を採用し、復元可能など新技術にも意欲的なモデルだった

17サターン・アイオン(前)とサターン・ビュー(後)。どちらも2000年代半ばごろのサターン。アメリカ国内とカナダのみの販売を続けていたが、GMの経営破たんを機にサターンブランドは消滅した

18シボレー・マリブ。1997年から2003年まで販売された5代目のモデル。マリブの名こそ受け継がれているが、FFシャシー化とダウンサイジングがされている
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ポンティアック・アズテック。GMのポンティアックブランドで販売されたSUV。デザイン的に評価が分かれるモデルではあるが、クーペSUV/ハッチバックという意味では、最近のトレンドを先取りしすぎていたのかもしれない

20キャデラック・ELR。実物はまるでコンセプトカー! キャデラック初の量産PHV

日本で見ると、きっとどれも大柄に写るであろうアメリカのクルマたち。でも、さすが広大な道路や土地の前では、大きさをまったく感じさせませんね。また、北米の生活車としてのアメリカ車と、日本で見る趣味車としてのアメリカ車では、趣も異なって見えました。

皆さんも海外旅行に出かけた際は、現地の人に驚かれない程度に“街角の自動車”の姿をカメラに収めてみてはいかがでしょうか。日本に帰ってきて見直すことで新たな発見がある。それこそ「じどうしゃ人文学」なのです!

【TUNA】
同人誌サークル INPINE代表。海外の街角で見かける自動車の写真やイラストを本にまとめている。1990年代の車を愛する1990年代生まれ北海道育ち。
ブログ:http://inpine.blogspot.com/
Twitter:https://twitter.com/inpine000
Instagram:https://www.instagram.com/inpinegram/

text & photo by TUNA edit by 木谷宗義

<世界じどうしゃ人文学>
Vol.08 ~U・S・A!アメリカ・ミシガン州のヘンリーフォード博物館と街角の車たち(トヨタ編)~
https://kurutopi.jp/article/12362
Vol.07 ドイツ・シュトゥットガルトと街角の車たち2
https://kurutopi.jp/article/12081
Vol.06 ドイツ・シュトゥットガルトと街角の車たち1
https://kurutopi.jp/article/11615
Vol.05 ロシア・サハリン島と街角の車たち2
https://kurutopi.jp/article/11302
Vol.04 ロシア・サハリン島と街角の車たち1
https://kurutopi.jp/article/10866
Vol.03 ロシア・サハリン島と日産
https://kurutopi.jp/article/10409
Vol.02 極東ロシア・サハリン島とトヨタ その2
https://kurutopi.jp/article/9768
Vol.01 極東ロシア・サハリン島とトヨタ その1
https://kurutopi.jp/article/9556

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