【カーライフ】気分は世紀末のゲレンデエクスプレス!? ~日産スカイラインGT-R(R32型)~

2018.12.06

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12月も半ばとなり、全国各地でゲレンデもオープンするころ。ゲレンデといえば、1980年代後半から1990年代前半にかけては、スキーをはじめとするウインタースポーツが大流行しました。

白馬、安比、苗場などのスキーリゾートだけでなく、東京近郊には「ららぽーとスキードームSSAWS(跡地は現・IKEA)」という屋内スキー場も建設され、バブル時期の好景気を思わせます。流行っていたのはウインタースポーツそのものだけでなく、ファッションやクルマなどにも波及。映画『私をスキーに連れて行って』に出てきた白いセリカGT-FOURは、当時の若者にとって鮮烈なものだったでしょう。

しかし、今回ご紹介するのはセリカではありません。1980年代~90年代のウインターシーンを思わせる出で立ちに染まった、なんとGT-Rです。

帰ってきたGT-R

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1989年に発売されたBNR32型スカイラインGT-Rは、1976年のKPGC110型(通称:ケンメリ)GT-Rの販売終了から、約16年の時を経て復活しました。4WDシステムの「アテーサET-S」や電子制御四輪操舵機能の「HICAS」など、当時の最新鋭の装備で武装されたハイパフォーマンスモデルです。発売後、国際レース規格Gr,Aツーリングカー選手権には多くのスカイラインGT-Rが参戦し、前線全勝という圧倒的な強さを誇りました。

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オーナーの澤田さんも、そんなスカイラインGT-Rを愛でるオーナーさんのひとり。しかし、このGT-Rから漂うオーラは「ツーリングカーレース最強のGT-R」ではなく、。まるで1990年代のスキー場からそのままやってきたかのよう。スキーラックにパーソナル無線といった装備が、あくまでライフスタイルの一部として使われているかのようで、その楽しみ方に心が惹かれます。
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憧れの「GT」バッジ。愛車との出会い

「このクルマは1989年式の日産スカイラインGT-Rで前期型です」と語るオーナーの澤田さんは、今年21歳のヤング。購入してから約1年が過ぎようとしています。

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「もともとクルマが好きでした。きっかけは、中学生のころに親がプレイしていたやって『グランツーリスモ』を家で見つけてやってみたことです。それから徐々にのめりこみ、クルマに興味が出てきました」

プレイステーションソフト『グランツーリスモ』の発売は1997年。澤田さんの生まれたことにリリースされたゲームです。当時のクルマにまつわる空気感を偲ばせるゲームの世界に、心が躍ったのではないでしょうか。そこからグランツーリスモも3、5……と購入していく澤田さんは、強く惹かれる“超感覚”なクルマに出会います。R32型スカイラインです。

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「はじめはスカイラインGTが欲しくて、探し始めました。しかし、いざ探すと理想の個体はなかなかなくて……。そんなとき、ふと2年前に中古で売りに出ていたGT-Rの存在を思い出して、現車を見に行ったんです」

実際に見に行ってみると、とても奇麗な個体。1989年式の初期型で、何より車体番号も1000から始まる若い番号でした。澤田さんにとってドンピシャな個体と巡り合えたそう。

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ご厚意でエンジンをかけていただく。すると「これがスカイラインのGT-Rなのか!」と驚きました。なぜなら、サーキットなどで聞く雄々しいRB26型エンジンのイメージとは違う静かなアイドリングだったからです。

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クルマとともに楽しむネオでクラシックな文化たち

「このクルマを買ってからは、ミーティングなどにも行くようになって、他の人とは違うドレスアップの方向性を試したいと考えました。もともと1980年代の文化が好きだったことと、家に眠っていたスキーキャリアを思い出して、スキーに連れていけそうな“当時仕様”を目指してみました」

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意外性のあるドレスアップは、イベントでの感触もなかなかのものだったそう。何を隠そう筆者も写真を見て一目ぼれした一人なのですから。

「いろいろな反響をいただいて、もっと試してみたいと思いました。そこで昔、実家の三菱・ミニカで使っていたレーダー探知機や、ネットオークションやリサイクルショップを活用して手に入れたスキー板、スノーウエア、パーソナル無線といった、アイテムを手に入れて、当時の文化を表現しました」

仕様の方向性にあまり固執するわけではなく、イベントに合わせて“着替える”ことができるのも、楽しいポイントかもしれません。

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「この車を買ってから同世代の友人を乗せて出かけることも多くなったのですが、外車みたいだね!と言われることがあって驚きました」

メーター周りについたワイパースイッチや今のクルマと比べるとぐっと低いノーズが、新鮮に映るのかもしれませんね。最後に“愛車とのこれから”について聞いてみました。

「今後の目標は、奇麗なまま現状維持を保つこと。幸いなことに、このクルマは日産やNISMOからの部品供給が今後もありそうなので、長く付き合っていきたいですね」

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クルマの付き合い方は無限大。だからこそ、ファッションやライフスタイルまで楽しむことができる。これからもネオな世代のクラシック文化を楽しんでください!

text & photo by TUNA edit by 木谷宗義

▼子供のころ父が乗っていたクルマを手に入れる喜び ―トヨタ・セリカXX 2.0GT TWINCAM24(1984年式)―
https://kurutopi.jp/article/12347
▼銀幕のクルマに憧れて……ハ・タ・チの2代目ソアラ ―トヨタ・ソアラ2.0GT(1989年式)―
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▼1995年生まれhttps://kurutopi.jp/article/が手に入れた新たな相棒は快適空間!? ―トヨタ・タウンエースワゴン スーパーエクストラ(1988年式)―
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▼恋焦がれて9年。22歳で叶えた中学時代の憧れ ―日産・スカイライン25GT-X―
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▼1989年生まれが選んだ1991年式 ―トヨタ・マークⅡ 2.5GTツインターボ(JZX81型)―
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▼ネオクラシックと暮らす ―サーブ900 ターボ16S―
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▼ファッションのプロが今あえて選ぶ「日産・ラシーン」
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