【コラム】工藤貴宏のジドウシャ・ジャーナリスト日記 ~2018年10月~

2018.11.21

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秋になれば時間に余裕ができるはず。そう信じて夏のハードなスケジュールを乗り切ってはみたものの、実際に秋になってみてもなかなかそうはいかずに走り回る日々が続いた10月。そういえば今年の夏は一度も海に遊びに行かれなかったけれど、たくさんの新型車に乗れたから十分に幸せ!

【10月1~6日】モーターショー取材で秋のパリへ

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人生初のパリモーターショーを取材しに、人生2回目のパリへ。フォルクスワーゲンなどの不参加で“地盤沈下”が叫ばれていたけれど、次期3シリーズの世界初披露があったりと現地に足を運んでみればしっかりと盛り上がっていた。これからクルマを発売しようとしているベトナムの独立系自動車メーカー「ヴィンファスト」の出展やレゴブロックで作った実物大のブガッティ・シロンなど興味深い展示も興味深かったし。

ちなみにパリモーターショーは今年で120周年を迎える“最古のモーターショー”で、来場者数は先進国のモーターショーではいちばん多い100万人とのこと。レポートは「Clicccar」や「Response」で。

【10月6~7日】刺激を求めてレースのお手伝い

仕事仲間の藤島知子さん……というかフジトモちゃんも出ている、女性だけで競うシリーズ戦のレース「競争女子」。今回も事務局のお手伝いをしに富士スピードウェイへ。そしてまたしてもダントツに速い小山美姫選手のブッチギリでレースは終了。もはや「誰が1位でチェッカーを受けるか」というより「小山美姫選手が2位以下にどれだけ差をつけるか」になっているけど、それはそれでおもしろい。

【10月8日】発売直前のCX-5とCX-8をテストコースで試乗

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ガソリンエンジンが追加されたマツダCX-8と、バージョンアップされたCX-5を発表に先立って試乗しに栃木のテストコースへ。選択肢が広がったCX-8はいいとして、前回からわずか半年という短いタイミングでアップデートされたCX-5は、クルマとしては完成度が高まったのは間違いないものの、購入後たったの4カ月で旧型になってしまった従来モデルオーナーとしてはちょっと複雑な心境。そんな傷心のレポートは「&GP」で。

【10月10日】箱根でBMW X4の試乗会

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X3をベースにしたクーペ風SUVのX4を箱根で試乗。用意されていた試乗車は「M40i」という6気筒のターボエンジンを積んだハイパフォーマンスグレードで、エンジンのフィーリングは官能的だし、コーナリングは気持ちいいしで楽しすぎ。SUVの形をしたスポーツカーだった。

【10月11日】最新のチェロキーをオフロードコースで味見

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オフロードコースとその周辺の一般道を使って、デビュー直前のジープ・ラングラーに試乗。前日に降った雨のせいでぬかるみまくったオフロードコースを、特別なテクニックなしに簡単に走破しちゃうのだからさすが。誰もが納得のデザインを守りつつ、直4ターボエンジンやフルタイム4WDシステムなど時代に合わせた「継承と革新」のバランスが絶妙だね。レポートは「&GP」で。

【10月10~11日】レンタカーのC-HRに乗って驚いた

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ジープ・ラングラーの試乗会に出かけるときに、最寄の駅から会場までの足として借りたレンタカーのC-HRに驚いた。走行距離が3万キロを超えているのに、サスペンションからもドライブトレインからもヘタリをまったく感じないのだから。レンタカーは一般のクルマよりも荒く使われることが多いというのに、まるで新車のようにシャキッとしていたから凄い。もしかして、TNGAのクルマ作りは経年劣化にも強くなっている?

【10月12日】乗らなきゃよかったアルピーヌA110

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富士スピードウェイのショートコースとその周辺道路で、話題のアルピーヌA110に試乗。結論から言えば、乗らなきゃよかった。だって欲しくなっちゃったんだもん。これは楽しい。運転が楽しすぎる。ハンドリングはよくできたFR車みたいにコントローラブルで、ミッドシップなのにテールスライドを楽しめるのだから。本気で欲しい……。そんな気持ちを素直に書いたレポートは「&GP」で。

【10月15日】1億円超えで限定販売するGT-R 50byイタルデザイン

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1億円オーバーで販売するという特別なGT-Rを取材。デザインをちょっと変えただけかと思ったら、その徹底した作り込みに感心した。全世界で「50台以下」を限定販売するとのことだけど、こういう特別なクルマに高いお金を出して乗るという文化を語れる日本車の誕生は喜ばしいと心から思う。そして、買える環境にある人がうらやましい。レポートは「Response」や「Clicccar」にて。

【10月19日~】じっくりとBMW X4に乗ってみた

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あまりの爽快感に試乗会だけでは物足りないと感じていたX4と数日間付き合ってみた。試乗会で乗った峠道だけでなく、街中や首都高速でもとっても気持ちよくて、「移動」という行為を幸せな時間に変えてくれる魔力を持っている。ただ、困るのはエンジンが気持ち良すぎて音も楽しいから、ついついアクセルを踏み込みたくなってしまうこと。アクセルを踏み込むとすぐに速度が高まるから、自制心が必要なクルマ。

【10月23-26日】冬のシーズン入りを前にスタッドレスタイヤ取材

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カー用品雑誌「カーグッズマガジン」のスタッドレスタイヤページを作るために、ほぼ1週間を使ってタイヤショップなどを取材。販売現場の話は、メーカーへの取材とはまた異なる視点の話がきけてとても勉強になる。移動時間のBGMはユーミンで。

【10月26日~】なんとオプション総額400万円オーバーのBMW 523d

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BMW強化試乗の第2段として、X4から523dに車両を変更して長めに試乗。523dはディーゼルエンジンだけど、ディーゼルとはいえしっかり官能的なのがBMW流。音も静かだし、燃費もいいし、なによりディーゼルとは思えないほどエンジンが気持ちいいし、これはこれで欲しくなってくる。

それにしても、試乗車は約160万円のメーカーオプションと、総額なんと250万円(?)ものディーラーオプション付き。オプション品の合計400万円オーバーって、それだけでそこそこ高級な新車が買えてしまう額なんですけど(笑)。ちなみに車両も含めると1000万円オーバーの世界。

【10月31日】たぶん自分のことをスポーツカーだと思っているE-PACE

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記事を書くためにジャガーのコンパクトSUV「E-PACE」と1日ほど付き合ってみた。乗るたびに強く感じるのは、このクルマは自分のことを「SUVじゃなくてスポーツカー」だと思っているんだなってこと。ハンドリングもパワートレインのフィーリングもシャープで、運転感覚がスポーツカーそのものだから。それがSUV作りにおけるジャガーの個性の演出方法なのだろうね。

……というわけで、10月もまたまたあっという間に駆け抜けてしまった。さすがに年内には仕事部屋の掃除をしないと、お年玉がもらえなさそう。まだまだ忙しい日々が続く予定だから、掃除する時間を作る自信がまったくないんだけど、どうしようか。

【工藤貴宏】
モータージャーナリスト、自動車ライター
自動車雑誌編集を経て、フリーランスのジャーナリストへ。新車紹介や試乗記事を中心に雑誌やWebに寄稿する。年間試乗台数は250台。「車は誰を幸せにするのか?」をテーマに独自の切り口でクルマを評価する。

text & photo by 工藤貴宏、edit by 木谷宗義

▼工藤貴宏の記事
http://kurutopi.jp/tag/工藤貴宏

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