【イベント】フレンチブルーミーティング2018 ~シトロエン2CVの70周年、日仏友好160周年~

2018.10.29

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年に一度、秋のこの時期、紅葉に色づいた長野県の山中はざわめきだします。新車もあれば戦後間もないころに作られたようなクラシックなクルマまで、日本各地からフランス車たちが車山高原スキー場に集まってくるからです。

それは年に一度のフランス車の祭典「フレンチブルーミーティング(以下FBM)」が開催されるため。1987年に始まったこのイベント、当初は数台のフランス車好きが集まるイベントでしたが、それから30年以上が経ち、現在は町おこしの一環にもなるほど大きなイベントへと成長しました。

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例年2日間の日程で開催されており、今年は10月20日(土)~21日(日)。この期間中は、車山高原の山中がフランスの田舎町かと錯覚するほどの変貌を見せ、街ゆくクルマは右も左もフランス車といった様相に。FBMは日本最大級のオーナーズミーティングとも言われ、参加台数は毎年2000~3000台にものぼります。特に今年は、日仏友好の160周年記念ということもあり、いっそうの盛り上がりを見せてくれました。

2CVの70周年を記念したパレードランも開催

2日間のうち、初日はフリーマーケットや、フランス車メーカーであるプジョーやシトロエンの新車展示、試乗会が行われました。前夜祭や「星空とお散歩ツアー」が開催されるのも、毎年の恒例です。

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2日目は、メイングランドに蚤の市さながらの市場が出現し、フランスにちなんだ雑貨や菓子、食品のお店やカフェが立ち並びます。もちろんクルマの祭典ですから、各メーカーによるパーツの出品・展示や、個人がジャンクパーツを持ち込んでのフリーマーケットも展開されました。

「ジムカーナ大会」やシトロエン2CVによる「クランク掛け競争」も恒例となっているFBMならではのプログラムです。今年は2CVの誕生70周年という記念の年であるため、特別に2CVによるパレードランも行われました。

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70周年を迎えたシトロエン2CVは、1948年から1990年代に入るまで40年以上にわたって生産され、フランス人の足として活躍したクルマ。広く大衆に乗ってもらうため、荒れた路面でも卵が割れない乗り心地や、シルクハットをかぶったまま乗ることができる居住空間といったさまざまな条件のもとに誕生したものです。愛らしいデザインは、すべて実用性のためだったわけですね。もちろん、車山高原にはその他にもさまざまな……いや、あらゆるフランス車の姿が見られました。

09アルピーヌA110と2台のルノー8ゴルディーニ

10シトロエンDS、シトロエン・アミ8

11シトロエン11CV(トラクション・アヴァン)

12左からシトロエン2CV、ルノー25、シトロエンCX、アルファロメオGTV(イタリア車)、ルノー・ルーテシアRS、シトロエン2CV、ルノー・トゥインゴ

13左のルノー・メガーヌは日本には正規輸入されていないセダンモデル。右はシトロエンSM

14奥からルノー・メガーヌRS、プジョー205ターボ16、プジョー504 

若い人に受け継がれるオールドフレンチ

ご覧のように、古いクルマの参加も多いFBM。しかし、参加された方たちの年齢層が高いかというと、そうではありません。中には、オールドフレンチに乗る若い人の姿もあります。

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こちらのシトロエンCXのオーナーさは20代。もちろん、CXは彼が生まれる前のクルマです。オーナーさんは、実は当初、CXはそれほど好きではなかったそうですが、高校生活を送っていたあるとき1枚の写真に出会い、目が離せない存在に。気が付けばこうしてオーナーとなり、FBMに参加するまでになったのだと言います。

ちなみに後日、改めてお話を伺うと、FBMの帰り道、エンジンの不調によりやむを得ず途中でクルマを置いて帰り、翌日に積載車で工場に運ぶことになったとか……。それでも「こんなことだってたまにはあるさ。それがたまたま今日だっただけ」とドンと構えて、「これからも乗り続けていきたい」と心強く語ってくれました。

16パナールPL17

18ルノー7(シエテ)。ルノー5(サンク)のセダンモデル
17ルノー・スポールスピダー

32回目を迎えたFBMは、今も昔と変わらず“気負わず気取らず”の雰囲気で続いています。それはどこまでもゆるやかな集まりで、クルマを見に行く人、クルマ仲間に会いに行く人など、参加の目的はさまざまです。実行委員会は、フランス人から「その“飾らなさ”は、むしろエスプリが効いている」と言われたこともあったとか。このゆったりとしたイベントが、いつまでも続くことを願わずにはいられません。

▼フレンチブルーミーティング公式サイト
http://www.kurumayama.com/fbm/

text & photo by きもだこよし, edit by 木谷宗義

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