【カーライフ】銀幕のクルマに憧れて……ハ・タ・チの2代目ソアラ ―トヨタ・ソアラ2.0GT(1989年式)―

2018.10.12

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1980年代後半から90年代前半にかけての、日本が好景気に沸いたバブル期。平成も終わりにさしかかる今、“バブル”という言葉は懐かしむどころか、若い世代にはファンタジーのようなおもしろさを感じる伝説的な時代です。

トレンディドラマにディスコ、ワンレン・ボディコンなど、時代を象徴する華やかなモノやコトの中には、クルマの存在も欠かせません。中でも外せないのが2代目、トヨタ・ソアラです。

豪華装備のスーパーグランツーリスモは憧れのデートカー

1986年にデビューした2代目ソアラは、バブル景気を背景にたちまちヒット。巷では“デートカー”や“女子大生ホイホイ”と言われ、羨望の眼差しを浴びました。

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2枚のドアを持ったクーペボディは、グランドツーリングカーのイメージを色濃く反映。グレードによっては、エレクトロマルチビジョンや電子制御式エアサスペンションなど、日本専売モデルながらも、海外の高級クーペにも負けない装備を誇っていました。

マルチリンク式のドアを開くと質感の高いシート表皮で彩られたフォーマルな空間が広がります。シンメトリーなデザインのインパネには、助手席からインジケーターが浮かび上がるように見えるデジタル表示のスペースビジョンメーターを装備。

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18歳難航する初めてのクルマ選び

今回、紹介するオーナーのatoさんは、なんと20歳。購入時は18歳だそう。免許取得からわずか数ヶ月で購入した2代目ソアラとのストーリーを、出会いから伺ってみました。

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「幼いころからクルマに興味がありました。3歳のころ、両親に買ってもらったトミカが、興味を持つきっかけだったと思います。中学生になるころは、一時的にクルマへの興味は薄れましたが、高校生になってプレイステーションの“グランツーリスモ”をやりこむうちに想いが再燃して、免許取得を目指すようになりました」

そうatoさんは振り返ります。そして、免許を取得すべく自動車学校へ。クルマ好きなら、自動車学校に通うころには“初めてのクルマ”への妄想する人も多いでしょう。では、atoさんの場合は……?

「免許が取れたら、古いいすゞのクルマに乗りたいとずっと思っていました。アスカやピアッツァなど、角ばったシブいクルマに憧れていたのですが、いざ探すと自分が思い描く個体とはめぐり合うことがなかなかできず……」

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初めてのクルマ選びが難航して、悶々とした日々を過ごしていたある日、一本のアニメ映画を観に行ったatoさん。すると、スクリーンのなかに1台のクルマが登場しました。そのクルマが2代目ソアラであることをatoさんは瞬時に気づいたそう。

「20ソアラだ! すっごくかっこいい!! と興奮して、劇場を出るころには中古車サイトを物色していましたね(笑)。すると、近くに条件に合うソアラが販売されていることがわかって、すぐに現車を確認しに行きました」

そして出会ったのが、今の愛車であるソアラ2.0GT。映画に出てきた個体と似た2トーンカラーの“シルキーエレガントトーニング”で、程度は驚くほどによく「これが初の愛車だ!」と確信したと言います。

ソアラと行く風景、出会い

2018年10月現在、納車されてから約2年。Atoさんはハタチに。10代の最後、そして20代の幕開けを彩ったソアラとは、これまでどんな日々を過ごしてきたのでしょうか?

「一番思い出深いのは、アニメの舞台となった茨城県の大洗町に行ったときです。作品の雰囲気を味わえたと同時に、ソアラで走ることができて感動しました。もう何度も大洗には行っているのですが、行くたびに違う発見や仲間との交流があって飽きませんね」

ここでご厚意に甘えて助手席に乗せていただき、ワインディングへ。

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atoさんのソアラは後期型となる1989年式の2.0GT。後期型の中でも、現存個体が少ないグレードです。2.0L自然吸気のツインカム24、「1G-GEU」エンジンを搭載。伝統の1G型エンジンが奏でるサウンドは、こぶしの利いた演歌のような力強さを感じさせてくれます。

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サスペンションを電子制御で調整するシステム「TEMS」も現役で動作し、ハイソカーらしいコンフォートドライビングから山坂道を駆ける小気味よい雰囲気まで、当時の走りを感じることができました。

atoさんのクルマ仲間には、平成初期のクルマに乗っている人も多く、クルマに乗って仲間で集まると自然と「風景の中の時代が歪む」とか。またソアラは、当時を知る年代の人からよく声をかけられると言います。

世代を超えて愛されるクルマたち。それぞれのオーナーの想いを重ね、この先も走っていってほしいですね。

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text & photo by TUNA,edit by 木谷宗義

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