【車イベント】The銀座RUN春 Ethical∞Meeting2018 ~東京の街を彩った50台のクラシックカー~

2018.05.27

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「走行イベント」と聞くと、郊外や地方での開催をイメージされるかもしれません。しかし、中には東京都心、しかも銀座周辺で行われるイベントもあるものです。「The 銀座 RUN Ethical ∞ Meeting」は、コマ図に従ってラリー形式で東京の街をめぐるクラシックカーイベント。今年は、5月6日(日)に行われ、50台を超えるクラシックカーが、好天の都心を走り抜けました。

春・秋に開催される風物詩

「Ethical(エシカル)」とは、人や社会、モノとの関係、環境や地球に配慮した様子を指した言葉で、「人間の行動の自由を拡大した自動車を慈しむとともに、環境とエネルギーを意識し、交通の健全で民主的な発展と維持に寄与すること」を主旨としたもの。

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同イベントの始まりは、2012年。当初は、お台場の一角を使って始まったジムカーナのようなイベントで、参加台数も10台前後というものでした。それが、次第に台数が増えていき、都心を走るラリー形式に。現在は春と秋の年2回開催となっています。

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主催は、13回ものパリ・ダカールラリー出場歴を持つ根本純氏。なお、参加資格は、「西暦2000年までに製造された車両」であること。つまり20世紀のクルマであるが条件です。今回は、このイベントのスタートからゴールまでを追いました。

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東京プリンスホテル~銀座~赤坂~西麻布……

出発地は、芝公園にある「東京プリンスホテル」。そして、数寄屋橋や歌舞伎座のある晴海通りを回り、皇居や赤坂御用地、西麻布といった都内の主要スポットを廻るもので、再び東京プリンスホテルに戻りゴールとなります。

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走行時間は、およそ3時間。とはいえ中には、戦前の車両などもいるわけです。そのコンディションから、コースの変更やクルマを休ませることを余儀なくさせられる場合もありました。その他、原宿ではデモの列に阻まれて動けるというハプニングもあったようです。それでも東京プリンスホテルへは全員が無事に戻ってくることができましたから、どのクルマも素晴らしいコンディションを維持しているのでしょう。

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30年以上前の“ひと目惚れ”を叶えたベルリネッタボクサー

 およそ50台のクラシックカーの中で、特に2台のオーナーにお話をお聞きしました。1台目は、スーパーカー世代の憧れの的、フェラーリ512BBです。
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 この“ベルリネッタボクサー”のオーナーの思い入れは、また特に熱の入ったものでした。1977年のスーパーカーショーで紺色のBBを見て、初めて「クルマが美しいものだ」と感じたのだそう。紺のBBに出会ったのはそれ以来ずっとなかったそうですが、30年以上が経過してもその思いは色あせず、5年ほど前に当時見たBBと同じ色合いの、しかもコンディションいい個体に出会い、購入を決めたのだと言います。

のちに分かったのは、このクルマがもともと世界的に有名なフェラーリコレクター、松田芳穂氏の「松田コレクション」の収蔵品で、松田芳穂氏の足として動いていたということ。最終型となる1984年モデルで、その車体ナンバーから最後に出荷された車体であることも分かったそう。ヒストリーがしっかりしていることも相まって、より愛着もわいているようです。
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  このシトロエンCXも、意外性のある1台。というのも、国内にはあまりないディーゼルターボ+MTという仕様なのです。このCXはつい最近になって並行輸入で仕入れたクルマで、参加申し込みの時点で間に合うかが分からないために参加を見合わせていたそうですが、参加をキャンセルした方がいたため、急遽エントリーと相成ったそうです。オーナーは予期せぬ参加に「いやぁ、出れちゃったよ!」ととても嬉しそうでした。

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ゴールデンウィークには多くの方が都心を離れて行楽や旅行へと出かけ、都心の交通量は少なくなります。そんな中、こうして多くのクラシックカーが駆け抜けた様子は、非日常的で素晴らしいものでした。彼らが信号で止まるたび、あるいはその音が聴こえるたびに街ゆく人たちは振り返ります。晴れた都心の風を受けながら走るクラシックカーには、街の人たちに、普段とは違う風を届けていたように思えてなりません。

text & photo by きもだこよし, edit by 木谷宗義

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