【コラム】水村リア Leah's DRIVE ME CRAZYYYY!!! Vol.07 JAPANESE MOTOR SPORTS ICHIBAN!! 今年注目のレースをじっくり解説!

2018.04.05
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春、それは出会いと別れが交差し、桜舞う中で桜餅を食べる季節。そして忘れてはいけない、モータースポーツが開幕する季節です!

しかし、モータースポーツは野球やサッカーほど日本では一般的ではないのが事実。4輪も2輪も、たくさんのカテゴリーのレースが行われているのに……。そこで今回は、自称「レースの魅力中毒」なわたしが、間もなく始まる2018年シーズンで注目している、日本国内の4輪車レースについて語らせていただきます! ちょっと長いですが、最後まで読んでもらえると嬉しいです。



国内最大の観客動員数を誇る「SUPER GT」

SUPER GT(通称:SGT)は、いわゆる「ハコ車」のレースのトップカテゴリー。市販車をベースに開発されたレーシングマシンで戦われるレースで、馬力違いの2クラスが混走するのが特徴!

ldmc_vol7_02 SUPER GT 2017シーズン(画像:トヨタ自動車)

「馬力違いの2クラス」のうち馬力のある方が、トヨタ(レクサス)、日産、ホンダの国内3メーカーで競われる「GT500」クラス。今年は、各メーカーがドライバーシャッフルを行ったり注目のルーキー選手を迎え入れたりと、マシンの進化とともにドライバーにも注目が集まる年になりそうです。F1で世界の頂点を極めたジェンソン・バトン選手の参戦は、世界中からも注目されています。

しかし、世界を知るルーキーは、テストも好調なレクサス勢にもいるのです。世界3大レースのひとつ「マカオF3」で2回も優勝し、去年は日本のSUPER FORMULAで初参戦ながらも表彰台を獲得、どんなマシンでも乗りこなす「職人」の名を持つフェリックス・ローゼンクヴィスト選手も、今シーズンは参戦します。世界を制したルーキーたちの活躍は注目です!

ldmc_vol7_03 SUPER GT 2018年シーズンに参戦する日産GT-Rのテスト走行(画像:日産自動車)

いざというときに脅威の速さを見せるのは、GT-Rで戦う日産勢。今年も安定のチーム編成で、おいしいところを持っていくことでしょう。国内メーカーのプライドを賭けたGT500、どんなドラマが見られるのか期待大です!



鈴鹿10時間耐久レースにも注目!

国内メーカーのプライドは、もうひとつのクラス「GT300」でも見たいところ。FIAで定められたGT3規格の車両で争われるGT300は、近年メルセデスAMGやBMWといった、海外メーカーの強さが際立っています。

ldmc_vol7_04 カラーリング前のるホンダNSX GT3(撮影:水村リア)

今年の大注目のニューフェイスは、何と言っても2台のホンダNSX GT3。SUPER GTでは、マシンの性能均等化のため「BoP(性能調整)」があるのですが、まだ何もBoPの影響がない新型マシンにとって、デビュー初年度は「勝ちに行ける」年となるのです。

速さだけでなく、GT500のバトルに巻き込まれず上手に“抜かさせる”高度なテクニックが要求されるGT300のドライバー陣営には、今シーズン大注目の選手がたくさん! GT500でも経験豊富なベテラン選手がフィールドを移して参戦することもあり、今シーズンはさらにおもしろくなると予想しています。

初めて行われる「鈴鹿10時間耐久レース」も、今シーズンの注目のひとつ。海外からもすでにGT3でレース経験を豊富に積む強敵たちがエントリーを発表しています。この「SUZUKA 10 HOURS」は、賞金を獲得するチャンスが多いのが特徴で、純粋に好成績を収めるだけではなく、1時間毎のトップポジションで賞金を獲得できるなど、他にもチャンスがたくさんあるのだそうです。10時間もの過酷な耐久レースを無事に走り切り、Best Bounty Hunterとなるのは、どこの国のどのチームになるのでしょうか??



フォーミュラマシンのトップカテゴリーは「SUPER FORMULA」

SUPER GTとともに注目していただきたいのが、わたしが今シーズンもオフィシャルステージMCを務めるSUPER FORMULA(通称:SF)です。SUPER GTが「ハコ車の国内トップカテゴリー」なら、こちらはフォーミュラカーの国内トップカテゴリー!

ldmc_vol7_05 SUPER FORMULA 2017年シーズン(画像:本田技研工業)

そんなSUPER FORMULAは今年、ひとつの歴史の幕が閉じる年となります。エンジンはトヨタ、ホンダで各チーム違いますが、シャシーは全チーム共通のワンメイクであるSF。現行シャシーである「SF14」の使用が、今シーズンで最後になり、すでに来年度から採用予定の新シャシーの開発が行われているそうです。

その「SF14」最後の年をおもしろくするのはソフトとミディアム、2スペックタイヤ選択制度の導入です。一昨年から一部の大会で採用されたタイヤスペック選択ルールが、今シーズンはなんと全大会に適用範囲を拡大。これによって各チームは、サーキットごとに立てられる作戦のバリエーションが一気に増え、どのチームの作戦が好転し勝利に繋がるのか、毎戦読めないシーズンとなりそうです。

全マシンでシャシーが共通なため、性能差が少ないSFでは、ドライバーの腕に注目が集まります。ストフェル・バンドーン選手やピエール・ガスリー選手がステップアップしたようにF1への登竜門になりつつあるSFでは、今年も経験豊富な大注目のルーキーたちが参戦をします。

特にレッドブルアスリートとして勢いが著しく、あの土屋圭市さんも「天才」と評する福住仁嶺(ふくずみ・にれい)選手の活躍には期待したいところです。今年は、国内フォーミュラレースで最多チャンピオン獲得をしている伝説の本山選手が、「B-MAX RACING TEAM」のチーム監督に。SGTで長年コンビを組み抜群のチームワークを見せる千代勝正選手との参戦で、どんな強さを見せてくれるのかにも注目が集まります。

ldmc_vol7_06 今季、福住仁嶺がドライブするTEAM MUGENの15号車

フォーミュラカーのレースであるSFは、どのカテゴリーよりとにかくマシンの走る姿がかっこいい! わたしがモータースポーツを好きになったキッカケのカテゴリーです。マシンの差がほぼなく、作戦と腕、そしてとき時には運も左右する「ガチンコ」レースが見せる7戦は、どれも予想がつかないレースとなること間違いありません!



音や匂いを楽しむ体「観」スポーツ

「レースといえばF1」はもう古い!? F1は今シーズンももちろん世界最高峰の戦いを見せてくれるはずですが、国内でも負けないぐらいレベルの高いバトルが繰り広げられます。テレビで見てももちろん楽しめますが、モータースポーツ観戦はやっぱりサーキット! 音や匂いを楽しみながら応援する体「観」スポーツだと思いますね。

世界からの注目度も高い、JAPANESE MOTOR SPORTS。タイヤのゴムの溶ける匂いが好きなわたしが今シーズン注目する国内モータースポーツ、今シーズンはぜひサーキットで一緒に体「観」してみませんか?


【水村リア】
レースクイーン、モデル、MC。ロサンゼルスでモデルやダンサーで活動後、2011年にレースクイーンデビュー。現在はSUPER FORMULAオフィシャルステージのMCを務めるなど、モータースポーツの場を中心にMCを行っている他、ライターとしても活動の場を広げている。2017年からはN-ONE OWNER’S CUPにレーシングドライバーとして参戦。
ブログ:https://ameblo.jp/xxleahmizumuraxx/
Twitter:https://twitter.com/xxleah0316xx
Instagram:https://www.instagram.com/leah_mizumura/


text & photo by 水村リア, edit by 木谷宗義+Bucket

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