【車イベント】A112 day ~11月2日はアウトビアンキ「A112」の日~

2017.12.06
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11月3日は「文化の日」、では11月2日は? 多くの人はピンとこないでしょう。では、イタリアの旧い小型車といえば……? そう、「11月2日→112」で、「アウトビアンキA112の日」なのです。



アウトビアンキを知っていますか?

「アウトビアンキ」という会社をご存じでしょうか? 自転車メーカー? たしかに同じ「ビアンキ」ですが、こちらは自動車メーカーの方。実は元をたどれば同じ会社で、いま自転車メーカーとして知られる「ビアンキ」は、かつて自動車(バイクも)を手掛けていたのです。

自動車部門の創設は古く、今から100年以上前の1899年。その後、経営不振に陥りますが、1955年に自動車部門が「アウトビアンキ」として独立。フィアットとピレリの協力により、フィアット500をベースとした車両を作り始めます。そして1969年、FF(前輪駆動)を採用した件の「A112」を世に送り出すのです。836_a112_02


しかし、残念ながらこのA112を最後に、アウトビアンキは自動車メーカーとしての歴史を閉じてしまうのです。1990年代初頭まで、日本では同じフィアット傘下のブランド「ランチア」の「Y10」というモデルが「アウトビアンキ Y10」の名前で販売されていましたが、アウトビアンキオリジナルのモデルは、「A112」が実質の最後となります。

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その後継を「ランチアY10」に譲ったと考えると、このクルマは現在のランチア(クライスラー)イプシロンのご先祖といえるかもしれません。



北は仙台、南は高知から42台のA112が集結!

そのようなわけで、11月2日は「A112の日」と定められ、毎年その前後の週末にビアンキクラブが主催するイベントが行われます。今年、2017年は11月5日に行われました。

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会場となった「アクティ森(静岡県周智郡)」には続々とA112が集まってきますが、その多くは「A112アバルト」と呼ばれるハイパワーモデル(といっても70psほど)です。アバルトといえば、現在はフィアットのスポーツモデルブランドとなっていますが、かつては主にフィアットの車両をチューンしてレースやラリー活動をしていた独立した会社でした。「アウトビアンキA112アバルト」も、アバルトがチューニングを施したスポーツもモデルのひとつ。

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この日は、そのアバルトモデルを中心に北は仙台、南は四国の高知から、42台ものA112が集まりました。メンバーのひとりである重鎮Iさんによれば、「これでも今年は少ない方」なのだとか。「これまでに40台を下回ったことはないですね」と、そのオーナー熱を語ってくれました。

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楽しいことも苦しいことも笑いに変えるイタリア気質

参加者は、さまざまなカスタマイズを施し、思い思いの楽しみをもって参加していますが、おもしろいのは決して「ピカピカにすることだけ」が乗り方ではない場合が少なからずあること。多少、塗装が悪くなっていたり樹脂パーツが劣化していたりしても、どこかそれでよしとする雰囲気があるのです。

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それは、コンクールの選考にも表れていました。車イベントのコンクールでは、いかにキレイなコンディションであるかを競う場合が多いものですが、アウトビアンキは真逆で、「いかに土に還りそうか」、「誰が一番オイル漏れがひどいか」なんてことも、評価点として上がるのです。一見すると自虐ともとれる選考理由ですが、「キレイなクルマを選出するといつも同じ人が選ばれる」といったことを避ける意味もあるのだそう。あくまでも「楽しむため」のコンクールなんですね。

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イベント自体は、なんともなごやか。コンクール以外は、バーベキューをしながらの近況報告やクルマ談議などでゆったりと過ぎていきます。もっともその水面下では先ほどのオイルチェックなどが進行しているのですが。イベントの最後はじゃんけん大会。この日は、なんとも小さなじゃんけんガールが進行役を務めてくれました。

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記念撮影を終えると楽しかった1日が終わりあれだけの数がいたA112も1台また1台と去っていきます。また会えるそのときまでに、さらに仕上げて(風化して?)くるために。「クルマは小さいけど、楽しさは何倍も大きい」と自負するA112オーナーたちによる陽気なイベント。いつまでも続けてほしいものですね!

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フォトギャラリー

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text & photo by きもだこよし+Bucket


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