【カーライフ】中古メルセデスのある生活 その7〜燃ポン&マウント系リフレッシュ~

2017.10.03
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前回は、エンジン不調の兆しから、高速道路上での停止→レッカー→ディーラー入庫と、「中古メルセデスのある生活」史上、最大のトラブルが発生した件についてお伝えしました。今回は、ディーラー入庫後の修理と、ついでにおこなったリフレッシュ整備についてレポートします。おかげさまで、2004年式E320はすっかり調子がよくなりましたよ!


エンジンストップの原因は燃料ポンプ

件のレッカー入庫から数日後、車両を預けてチェックをお願いしていたヤナセディーラーから電話がありました。点検の結果、エンジンストップの原因は、「燃料ポンプの劣化」とのこと。クルマを自力で動かすにはパーツを新品に交換するしかありませんので、その場でオーダーしました。

修理にかかる費用は、ふたつのポンプとリレーで18万円ぐらい。金額は大きいですが、10年10万kmを超えているクルマです。パーツの寿命はやむなしと、納得しました。

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これは外された燃料ポンプのパーツ群。故障したパーツは、ドイツ本国のダイムラー本社に送られて、研究の対象となるようです。こうやって新しい車両で同じトラブルが出にくいようにアップデートされていくんですね。さらに、パーツを引き取ってもらうことによる修理費の割引き制度もあります。メルセデスにお乗りの方は、入庫時の見積書を確認してみてください。

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燃料ポンプを見る機会はめったにないので、観察してみました。右下の黒いパーツがフロート(浮き)で、銀色のシャフトとともに燃料の残量によって動いて、油面を計測する仕組みです。


エンジン&ミッションマウントも交換!

せっかく工場に入庫して修理や点検をお願いしているので、「近々やりたい」と思っていたエンジンとミッションのマウントも交換してもらうことに。

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これはエンジンマウント。左右でひとつずつ使用します。このエンジンマウントは、液体グリスが封入されていて振動を吸収してくれるタイプ。純正品ではなく、安価なOEM製品を購入して持ち込みで交換してもらいました。

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こちらがミッションマウント(2枚の写真は裏表)。もちろん手でグニグニ動かせるほど柔らかくはなく、カッチカチな強化ゴムといった感じです。


新車(に近い)の走りが復活!

では、マウント系の交換は乗り味をどう変えてくれたでしょうか? 乗ってみると、入庫直前とはまったく別のクルマかと思うほど、見違えるようなフィーリングに!

どのように変わった(戻った)かというと、まずは振動です。エンジン始動のときの「ブルン!」という揺れがなくなりました。ファアーンとエンジンがかかってしまうと、アイドリングの音もほとんど聞こえないほどです。これだけでちょっと感動!

used_mercedes_7_06 新しいエンジンマウントが装着されている状態

走行中もエンジンルームからの騒音がかなり小さくなり、相対的にタイヤノイズが大きくなったと感じでしまうぐらいです。ふと気づくと、ラジオのボリュームも小さくなっていました。

続いて、運転感覚について。エンジンという重い構造物がビタッと固定されてるようになったので、クルマ全体の一体感が生まれました。ブレーキをかけていく感触にそれほど変化は感じませんが、加速していくときに低回転で感じていたゴロゴロと引っかかる感じがなくなり、シューンと静かに速度が上がっていきます。もともと静かだった高速道路での段差を乗り越えるときの音も、「トンッ」と遠くで音が聞こえるだけで、振動はほとんど伝わらなくなりました。

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やはりマウント類が劣化した状態では、いろんな箇所に振動が伝わり、巡り巡って車内に盛大な音を響かせていたのだと実感しますね。高速道路でのレーンチェンジもピタッと決まるようになりました。こうしたマウントやブッシュって、人間でいうと腱とか軟骨にあたるパーツだと思うのですが、人間と違って交換がききますので、中古車を楽しむためのメニューとして考えておいても良いのではないでしょうか。


走行距離は整備タイミングの指標にもなる

この入庫以来、E320ワゴンアヴァンギャルドは、快調そのもの。入庫時に次に交換したほうが良いパーツの相談などができたのもよかったです。快適に車両を維持していけるプランの提案をしてくれるディーラーの存在は、ありがたいですね。

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今回のトラブルで実感したことは、「走行距離」の認識です。中古車の走行距離は、程度を判断する要素でもありますが、購入後そんなメンテナンスが必要で、そのためにどのぐらいの費用を準備しておくかなどの指標になります。ちなみに今回は、ちょうど10万kmでの修理でした。

最近の欧州車は壊れなくなってきたという評判もありますが、やはりクルマは消耗品のかたまりであることに変わりなく、ほったらかしは重大な事故につながる可能性もあります。「中古」を楽しむためには、購入時の走行距離から、数年分のメンテナンススケジュールを想像しておくとよさそうです。


text & photo by 赤坂太一 +Bucket

<関連リンク>
福岡在住フリーライター赤坂太一のブログ
http://taichi-akasaka.com/

<バックナンバー>
中古メルセデスのある生活 その1~クルマ選び編~
http://kurutopi.jp/article/4511
中古メルセデスのある生活 その2~納車前にしたこと編~
http://kurutopi.jp/article/4724
中古メルセデスのある生活 その3~実際どうなの?編~
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http://kurutopi.jp/article/5882
中古メルセデスのある生活 その6〜高速道路でエンジンストップ!予兆からレッカー、入庫まで~
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