【カーライフ】ボクスターからルーテシアR.S.へ。自動車ライターの一目惚れクルマ選び

2017.07.31
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だってしょうがないじゃない。惚れちゃったんだからさ。

10年乗ったポルシェ・ボクスターを手放すときには、すでに次に買うクルマを心に決めていた。決めていたはずだった。



2シーターから急転直下の一目惚れ

オープンで2シーター、後輪駆動、そして男は黙ってMT! そう周囲に宣言し、広島製のイタリア車を買うつもりでいた。ボクスターからの買い替えとしては正当なクルマ選びだと思う。

しかしある日、急にあるクルマが気になってしまった。猛烈に欲しくなってしまった。もしかして、世間ではこういうことを「一目惚れ」というのだろうか? きっとそうだ。もちろん正確に言えば、以前から知っているクルマだし乗ったことだって何度もある。だから本当の意味での一目惚れとは違うかもしれない。だけど、ある日突然クラスメートの女の子のこと急に猛烈に気になってしまった中学生のような甘酸っぱい気分になっているのだから、細かいことはどうでもいいのだ。

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惚れたクルマは、ルノー・ルーテシアR.S.。ルーテシアはフランスでもっとも売れている乗用車で、欧州全体でもフォルクスワーゲン・ゴルフについで二番目の売り上げを誇る人気車……なんていうことは、自動車メディア的にはネタになるポイントである。でも僕にはどうだっていい。そんな理由で買ったんじゃないから。だって惚れちゃったんだから。

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惚れてしまえば細かいことはどうでもよくなる。実は(女性に対しての)一目惚れをしたことのない僕にとって、そんな心境は話には聞いていたけど新しい発見だった。いや、そもそもルーテシアR.S.にはウィークポイントとして気になるところなんてこれっぽっちもないんだけど(笑)。



どうせ買うなら頂点に立つ仕様を

ひとめ惚れに理由なんて存在しないと思う。だから今回、僕がルーテシアR.S.を選ぶにあたって決め手となった「これぞ」というものは見当たらない。ルノースポールによる軽快なハンドリングと、デビュー時から美しいと思っていたデザイン。そして、通常のルノーの製造ラインではなくフランスのディエップにあるルノースポールのファクトリーにおいて、レーシングカーを製造している隣で組み立てをおこなうという特別感。それらの「なんとなく」がオーバーラップして僕に一目惚れを教えてくれたのだ。恋だってそうでしょ?

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うれしいことに、なんともマニアックなルノージャポンは「シャシー・スポール」「シャシー・カップ」そして「トロフィー」とサスペンションが異なる3種類の仕様を日本に導入してくれている。僕が選んだのは、そのなかでもっともハードな味付けとなる「トロフィー」だ。サーキットを走る予定はないけれど、「毒を食わらば……」。ちょっと違う表現のような気もするけど、どうせ買うならもっと尖った頂点に立つ仕様に限る。漠然とそう考えて一番激しい仕様を選んだ。
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惚れてしまったら、あばたもえくぼ

はっきりいって、走りは最高に気持ちいいけれど乗り心地はとても悪い。カーナビとしては機能しない大型ディスプレイがセンタークラスターにどーんと収まっているのもなんだか気になる。でもそんなことはどうでもいいと思っている。惚れてしまった手前、あばたもえくぼなのだから。
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ただ困るのは、「次に買うといっていたクルマの条件と実際に買ったクルマが真逆じゃないか」という友人からの突っ込みが容赦ないことだ。でもしょうがない。一目惚れしちゃったんだからさ。


text & photo by 工藤貴宏+Bucket



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