クルマは持ち主にとって、生活に彩りを添えてくれる大切なパートナー。
移動手段としてだけでなく、所有する歓びを求めて手に入れたのであれば、マイカーへの愛もひとしおです。
そんな愛車の姿を、写真に収めたくなるのは当然のこと!
しかし、いざ撮影してみると上手く撮れなかったり、「実物のカッコ良さが伝わらないなあ…」とガッカリしたことはありませんか?
今回は、あなたの愛車を誰よりもカッコよく!プロ並みのクオリティで撮影するための、3つのポイントを紹介します。
1つ目のポイントは、クルマを撮影するロケーション!
ここで重要なのが、クルマがメインとなるような場所を選ぶという事です。
写真の主役は、もちろん「クルマ」ですよね。
そのため、背景や写真に写り込む情報が被写体の車より目立ったり、気になってしまうようなものはNGです。
どうしても余計なものが写りこんでしまう場合は、目立たないような位置にしたり、クルマのボディに写らないように最低限気をつけましょう。
また、公園や駐車場など、ある程度広いスペースでの撮影をお勧めします!
(必ず交通法規、撮影可否を確認し、周辺の人に迷惑をかけないよう注意してください。)
人気のスポット
石畳や建物が、日本離れした街並みでとても綺麗。昼夜問わず素敵な風景が撮影できます。
夜は街灯と周辺のお店の光のみのため、昼がオススメです。秋は銀杏の木が美しく並びます。
お台場、レインボーブリッジ、竹芝桟橋といった東京湾岸のランドマークを一望出来る場所。
昼間は大型トラックが頻繁に出入りするため、夜がオススメ。
こちらも夜がオススメ。専用の駐車場が無いため、周辺の邪魔にならないよう十分気をつけましょう。
2つ目のポイントは、出来るだけたくさんのパターンを、たくさん撮影すること。
これはカメラの種類に関わらず重要なポイントです。
実際に撮影するかは別として、「100枚撮って1枚良い写真があるかないか」くらいの心構えでたくさん撮影すると、その中にとびっきりの一枚が見つかるはずです。
斜めから、後ろから、引きで、寄りで…様々なアングルから撮影したり、クルマ自体もタイヤを曲げてみたり、シーンに合わせてハザードランプ、ハイビーム、ロービームを点けてみたりと変えてみましょう。
また、角度もかなり重要。 クルマそれぞれの特徴を考え、それに合わせた角度で魅力を引き出してあげるのも大事です。 例えばボンネットの長いクルマを正面から写しても、その良さが伝わりません。
ちなみに、カメラの構造上、被写体を近距離で撮影すると端の方が丸く歪曲して写ってしまうことがありますが、これは遠くからズームして撮ると抑えられ、実物に近いかたちで撮影することが出来ます。
暗い環境ではシャッタースピードが遅くなり写真がぶれやすいため、夜に撮影する場合は三脚を利用すると良いでしょう。
3つ目のポイントは、構図!
写真撮影の一般的な構図に「日の丸の構図」と「三分割法」というものがあります。
「日の丸の構図」とは、その名の通り被写体を構図のど真ん中に持ってくるというもの。とても分かりやすく、誰でも簡単に出来ます。
この「日の丸の構図」で何となくつまらない、カッコよく写らないと思った場合は、「三分割法」を試してみましょう。
写真をタテ・ヨコに3分割し、その線を利用して被写体を配置する方法です。
さらに、全体で撮ってみて「何か違うな」と思ったら、おもいきって特定の部分をクローズアップして撮影してみると、また面白い写真が撮れます。
また、構図の中に、クルマとは別に何かアクセントとなるものがあると、ぐっと写真が魅力的なものになります。
例えば、夜に撮影をする場合は街灯を1本、構図の中に入れるだけで面白味が出ますし、小道具を使って遊び心を出すのも良いでしょう。
フェアレディZの32、33、34を並べ、道路の矢印を利用して歴代のフェアレディをさかのぼるように配置した構図。
人形がガソリンタンクからひょっこり顔を出すように撮影。こういった小道具を固定で使い、違ったロケーションで撮影してシリーズ化しても面白いですね。
明度や色彩のコントラストはもちろん、動⇔静など、相反するものを並べてみるのもメリハリが出て◎です。
走っている車、止まっている車の対比。愛車が際立っています。
最後に、もうひと手間。撮影した写真を加工してみましょう!
基本的にお好みでコントラストや明度、彩度を調整すればOKですが、夜に撮影した写真やネオンの光を活かしたい場合、青系の色味に画像を加工すると、とても雰囲気が出ます。
加工前
加工後
写真加工といえばAdobeの有料ソフト「photoshop」が一般的ですが、「 GIMP 」など無料のアプリケーションで十分に加工できます。
また、スマートフォンのアプリであれば、あらかじめ設定された加工テイストを選ぶだけのものが多いため、さらに簡単に編集が可能です。
自分で細かな調整をしたい場合は、 aillis 、おしゃれな仕上がりにしたい場合は、 VSCOcam などがオススメです。
これまでのポイントをおさらいすると…
カッコよく愛車を撮影するのに重要なのは ①ロケーション選び ②とにかくたくさん撮ること ③構図をしっかり取ること 。
ここで紹介したポイントは全て、一眼カメラやデジタルカメラだけでなく、スマートフォンを使っての撮影にも使えます。
これらのポイントさえ押さえれば、見違えるほど愛車をカッコよく撮ることが出来るはず。ぜひ、お試しください♪