【コラム】工藤貴宏のジドウシャ・ジャーナリスト日記 ~2018年5月~

2018.06.18

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行ってきました、ニュルブルクリンク。それも「世界一の草レース」と呼ばれる、24時間耐久レースを見に。そして帰国したら怒涛の新車ラッシュに巻き込まれ、そのスケジュールに翻弄される日々が続いています。連日取材に出かけているので原稿を書く時間がなくて泣かされる毎日。この状況がはやく落ち着かないかと願う日々です。というわけで、怒涛の状況に突入する5月の日記をお届けしましょう。

【5月4日】 プライベートでサーキット走行

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「たまにはプライベートでサーキット走行会に行きませんか?」と仕事仲間に誘われ、筑波サーキット1000へ。1年前にルーテシアR.S.を買ったときに「サーキットへ遊びに行こう」と思ったけれどなかなか出かけられなかったので、ちょうどいい機会。仕事ではときどきサーキットを走る機会があるけれど、プライベートで来るのは10年以上ぶり。ルーテシアR.S.は市販状態のままだけど、その能力の高さに驚き。このときはまだ余裕があった……。

【5月某日】進化したアテンザを開発者&実車取材

東京都内の某所で、もうすぐ発売する新型アテンザを取材。マイナーチェンジなのにここまでやるの?というくらい気合が入っていて驚く。日本には、海外仕様に存在する2.5Lターボエンジンは導入しないのか……残念。

【5月11~15日】ニュルブルクリンク24時間耐久レースを取材

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「取材に行きませんか?」とうれしいお誘いがあり、人生初の「ニュル」へ。しかも目的は24時間レース。レースそのものも楽しかったけど、みんなが自由気ままに過ごす24時間レースの観戦スタイルを体験できたのもいい経験になりました。ゴール1時間前に、クラストップを走っていたスバルWRXがコース上で止まってハラハラ。詳細はresponseにて。

【5月17日】軽トラックにも自動ブレーキ

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軽トラックに自動ブレーキが付きました! ということで、ダイハツ・ハイゼットの実車を取材。兼業農家をしていたボクの実家にも軽トラックがあったからよくわかるけれど、田舎では軽トラックが日常の足として使われている。だから「自動ブレーキが必要」という理由に納得。短いホイールベースや荷物を積む状態が変化することなどを加味した、軽トラック専用の制御がはいった自動ブレーキを用意したのがポイント。MTにも装着したのはさすがだね。この日の取材は「くるまのニュース」でわかりやすく解説。

【5月17日~】N-BOXをじっくり試乗

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「燃費をチェックしておいてね」と「くるまのニュース」編集長からの指令を受け、ホンダNボックスを長めに試乗。日本一売れているクルマなのだから、僕ら自動車メディアの人間はしっかりとそのフィーリングを身体に入れておく必要がある。

たしかによくできている。そして高速道路で前を走るクルマに速度を自動調整してくれる追従クルコンも便利。ただ、今回借りた自然吸気エンジン車だと登坂が続く高速道路は「もう少しパワーがあれば」と思う。そろそろ、軽自動車の排気量を拡大するべきじゃないかな? 気になる燃費に関しては「くるまのニュース」にて。

【5月22日】マクラーレン・セナ 発表会

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4月に北京モーターショーでお目にかかったときには「もう一生会えないんだな」と思っていたマクラーレン・セナに再会。すでに限定500台が完売しているのに、日本向けの発表会が増上寺でおこなわれた。

マクラーレンの最高峰モデルで「公道も走れるレーシングカー」というだけあって、クルマの作りはレーシングカーの領域。そして価格は67万5000ポンド(約1億円)。こういうクルマを買える人が本当にうらやましい。日本には十数台のセナが上陸するとか。「マクラーレンの販売台数は日本が世界で3番目に多い」というのにも驚いた。ちなみにライバル(!?)のランボルギーニは、日本が世界で2番目の市場だったりもする。当日のレポートはresponseにて。

【5月24日】メルセデス試乗会でGクラスを最後の味見

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メルセデス・ベンツの「SUV試乗会」に参加。どう考えたってこの機会に乗っておくべきなのは、もうすぐ新型に切り替わる「Gクラス」。約40年もモデルチェンジなしに生産が続いていた“走るシーラカンス”を味わっておかないと(しばらくは新型と旧型が併売されるとのこと)。とにかく味が濃くて、熱中する人がいるのもわかる気がする。そして新型に乗るのも楽しみ。

【5月25日】ボルボ XC60ディーゼルに試乗

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やっと上陸した新世代ボルボのディーゼルエンジン車に試乗。フィーリング、静粛性、そしてクルマ自体のパフォーマンスと文句の付け所がなくて素晴らしい。先代では宗谷岬まで無給油の燃費チャレンジに挑戦したので、新型では九州最南端までの無給油チャレンジをしてみたい。

【5月25日】フリードにロング試乗

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こちらも「くるまのニュース」の依頼で、フリードのハイブリッドモデルに長く乗りながら燃費をチェック。それにしてもフリードは車体の大きさの割に広くて使い勝手がいいジャストサイズ。これならN-BOXと違ってパワー不足を感じることは少ないし、乗るたびによくできるなと実感する。自分でしっかり走って測った実燃費は「くるまのニュース」にて。

【5月28日】カローラハッチバック(仮称)に初対面

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次世代カローラの先陣を切って発売されるカローラハッチバック(仮称)を取材。なかなかカッコイイ。そしてパワートレインが1.8L自然吸気エンジンを組み合わせたハイブリッドもしくは1.2Lターボというのが時代だね。セダンよりもハッチバックが先にデビューするのは「カローラを若返りさせたいから」なのだとか。

 【5月30日】発表直前のロードスター試乗

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大幅に改良されたロードスターの試乗会に参加。「またなの?」と思わずにいられないのは、前回の改良から半年ちょっとしかたっていないタイミングだったから。だけど、それは言い換えれば短いスパンでもクルマをどんどん良くしていこうというエンジニアの意気込みの裏返しだし、商品性向上のために望ましいことでもある。

で、最大のトピックはRFに積む2.0Lエンジンの大改良で、これがびっくりするくらい変わっていてびっくり。注目は700回転上がって7500回転まで使えるようになったエンジン最大回転数アップかな。自動ブレーキだって付いた。でも実は、ステアリングのテレスコ調整ができるようになったのが大事件かも。詳細は「&GP」にて。

【5月31日】サーキットでカローラハッチバック(仮称)に初乗り

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先日は見るだけだった「カローラハッチバック(仮称)」に、日を改めてミニサーキットで試乗。チーフエンジニアが走りの良さを強調し、試乗の舞台をサーキットに設定するだけあって走りっぷりはなかなかのもの。素直なハンドリングが好印象だ。こういうクルマには売れてほしいなあ。詳細は「&GP」にて。

……というわけで、新車業界は怒涛のニューモデルラッシュに突入。おかげさまで、あちこちの編集者に「原稿はもうちょっと待てませんか」とお願いしっぱなしの忙しい日々が続いています。しばらくはこの状態が続きそう。早く夏休みにならないかな……。

【工藤貴宏】
モータージャーナリスト、自動車ライター
自動車雑誌編集を経て、フリーランスのジャーナリストへ。新車紹介や試乗記事を中心に雑誌やWebに寄稿する。年間試乗台数は250台。「車は誰を幸せにするのか?」をテーマに独自の切り口でクルマを評価する。

text & photo by 工藤貴宏、edit by 木谷宗義

▼ボクスターからルーテシアR.S.へ。自動車ライターの一目惚れクルマ選び
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▼工藤貴宏の記事
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